ただあの子になりたくて
「私がこんな風に生まれたのはお母さんのせいだ。なのに、何で愛してくれないの?」
私は凍り付いた。
「それを恨みと言わず、なんと言うんだい?」
そいつは楽しげにせせら笑う。
「君は何一つ悪くないよ」
そして、目の前にある私の顔は、今にも泣きそうに目を細めて、言の葉を落とした。
静かに目を瞬く私。
言葉が心へすんなりとしみ込んでいく。
心があつくなっていく。
「親は自由に相手を選び、結婚した。好き好んで子供を望んだ。好き放題に夫婦喧嘩をする。なのに君にはつらく当たる」