山下くんがテキトーすぎて。




服を着て自分の部屋に戻り、バフッと布団にダイブした。


今日泣いたせいか、瞳を閉じたとたん急に眠気が襲ってきた。




……大倉くんが言うように、伝えてみようかな。


落ちていく意識の中、ぼんやりと考える。



まだ気持ちの準備ができてないから、少し時間はかかるかもしれないけど。



きっといつか、近いうち……今月中?


いや、いつまでもはっきりしないのも気持ち悪いし……できればあと、7日以内に……。





" そのままじっとしてて。動かないで。


あと、目、閉じて。"




……ん……山下くん……?


あれ、そういえば首筋のアレってたしか……

山下くんが金曜日に私に、なにか……したときの箇所と……───。




そこまでが限界だった。

眠気に誘われるまま、私は深い眠りの底に落ちていった。

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