ヤンキー上司との恋はお祭りの夜に
そんな私の肩を抱きすくめて、大輔さんは願った。


「こっちこそ頼む」


目を見合わせて微笑む。

こんなに満ち足りた幸せを感じたのは、きっと人生で初めてだろう。



本道を出て、お寺の門をくぐり抜けた。

お祭りの夜に花開いた上司との恋は、爽やかな夏風に吹かれようとしていた……。




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