アマテラス【完結】
第六章
「へぇ。そんなことが」
「はい。その後暫くのことは記憶がぼんやりしていて…… 多分生ける屍のようになっていたのではないか、と」
「あらあら。でももう、乗り越えたってことよね?」
「そう、思っていただけるならきっとそうなのでしょうね」
「ふふっ そうね。大丈夫。人は辛いことを忘れて生きていくものよ」
「……ワタシは忘れたくない、んですけどね」