胸が壊れるほどに愛してる

私の先生


時は過ぎ、10年経った






15の春、私は見事志望校に入学しました





もちろん、あの人の高校に














でも、私には、友達がいません






別に、友達が出来ない訳ではありません





友達を作らずに、一人、孤独に生きてきたからだと思います






高校でも、出来ないと思います







そう思って、平凡に過ごしていました






そんなある日、先生が産休のため、臨時で先生が入ったんです








「皆さん、おはようございます。
新任の、渡辺幸汰です!
短い間ですが、よろしくお願いします!」




『よろしくお願いしまーす』



女子生徒「ねえ、結構カッコ良くない?」



「うん、チョーカッコ良い!」



女子生徒「はーい!先生は、いくつですかぁ!」




「25歳です」



「じゃあ、彼女はいますか!」




先生に聞いても、皆さん、しっかり答えてくれません



だから、質問する意味ないと思います···





なんて、心の中で思いながらも、聞き耳を立ててしまってました





「彼女はいないですけど、好きな人はいます!///」




彼は、恥ずかしそうに、正直に言った





その時、何故か胸が苦しくなった







女子生徒「えー!誰々!?」





皆、前のめりになって聞いている





「ナイショ」






その時の笑顔は、今でも鮮明に覚えています











人の笑顔を見て、心があんなにもザワザワしたのは、初めてだったから···
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