そらをみあげれば…
5コ下の中学2年生の【しょう】はうちに居候していたくらいだった。

しょうは家庭にも同学年の連れにも恵まれず、いつも年上の俺らと無茶ばかりしてた愛すべき弟の様な存在。

翔の悪ノリはうちらのそれをいつも超えていて、駅で知らないおっさんに

「幸子が退院したよ~♪」

とか訳のわからんことを叫びながら抱きついたり、

「100円下さい!!!」

なんてスライディング土下座で街行く人に迷惑をかけたり、警察署に電話し、

「今父親を殺して鞄に首を入れて駅に居るんですが…どうしたらいいですか?」

なんて悪ノリするファンキーな男だ。
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