竜宮城に帰りたい。
Day 10; 祭りと花火




「…なんで…」

瑞季ちゃんの目には今にも溢れそうな涙が溜まっている。


「やっぱり…
最近澪ちゃんとなんかあったんやろ!
私に隠して、仲良うなって…」

「せやけん、さっきちゃうって言ったやろ。」


さっき瑞季ちゃんが怒ったのはそのことだったのか…。

でもそれはとんだ勘違いだ。

仲良くなるというか、フラれただけだし。


「じゃああたし、なんか悪いことした!?」

「そなんことない」

「ほんだら、やっぱ澪ちゃんが関係してるんやろ!
それしかないやん…。」

「……」

「なんで!!こなんいきなり来た子に!!!」



「俺、乙姫なんやて。」


「は?」


思わず会話を聞いていただけの祐くんが聞き返した。


「笑えるやろ。
澪が浦島太郎で、俺乙姫。」

「何言っとん?
今そなんこと言っとる時やない…」

「そー思うな?お前ら」


みんな晴の空気の読めない発言にただ沈黙するだけだった。


「ははっ…やっぱな。」

「それとあたしと別れることとなんの関係あるん!?」

「合うとんねん。」

「っだから!!」

「寂しがり屋の乙姫なんや」

「…寂しがり…?」


瑞季ちゃんは溜まっていた涙を頬に落とし、
晴の真意を探った。




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