竜宮城に帰りたい。



「もう台詞も完璧だよ!」


「まじか!すごいね!!」


「まぁ、覚えただけで、クオリティはまだ低いんだけどね。」



早月は照れたように笑った。


謙遜してるけど、きっと真面目な早月のことだ。


演技力もすごそう…。


あ、そうだ!



「ねぇ、早月。

私も放課後、劇の練習見てもいい?

小道具の作業、昼休みに全部やるらしいからさ。」


「え、もちろんいいけど…。

なんか恥ずかしいな…。」


「ありがとう!

大丈夫だよ、なんかサポートできることあったら言って!」


「うん。
今日も放課後やるらしいよ。」


「そうなんだ。じゃあ行かせてもらうね。」



文化祭の話し合いも終わり、

私は早月と一緒に放課後の練習に居残った。




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