桜の花びら、舞い降りた
◇◇◇
「亜子! 大丈夫!?」
肩を揺り動かされる感覚にカッと目を見開く。
すると、そこにいたのはお母さんだった。
私の髪を撫で、心配そうに見ている。
「うなされてたけど、怖い夢でも見たの?」
……ここ、どこ……?
頭がもうろうとする。
「亜子?」
そうだ、私は亜子だ。
「……夢、見たみたい」
「大丈夫?」
お母さんが私の額に手をあてる。
「まだ少し熱っぽいわね」
お母さんの冷えた手が心地いい。
私は再び目を閉じた。