未完成恋愛
オレを悩ますものは他にもあった。

受験。

こんなんで志望校に行けるんかな?麻衣に振り回されて夜とか勉強したいのにできない時もあるし…


「岡崎…オレ高校生になれっかな?」

担任とのニ者面談。
オレは思わずそんな事を聞いてしまった…

「ちゃんと『岡崎先生』って呼びなさいよ!!どうしたのよ?村上らしくないなぁ…何かあったの?」
「…別に」
「彼女の事?うーん、悩みが若いわぁ」
「からかうなよ。オレマジで受かるかどうか不安なんだから」
「志望校は大丈夫よ」

「だって…中間落ちたし」

「3番が5番に下がったくらいで高校落ちるもんですか!心配しなくていいわよ」

「…」

「彼女とケンカでもした?」

「…なんもないよ」
「そう…でも悩んでるなら聞くわよ?」

「岡崎に!?彼氏とか居なさそうじゃん」

「いるわよ!!失礼な」

「ウソッ!?マジで!早く結婚してもらわねーと捨てられるぜ」

「村上に心配してもらうような事じゃないわよ!!ちゃんと結婚する約束だってしてんだから」

「絶対に居ないと思ってたのに…」

「なんでよ~これでも大人の女ですからね!だから彼女の事とか恋愛の事とか相談のるって言ってるの」
< 6 / 49 >

この作品をシェア

pagetop