朝焼け
「そっか…
分かった。じゃあ友達に戻ろう。」




自分から別れを切り出しておいて。



薫は待ってくれる。



そんな変な期待もあった。


最低だな。

結局。傷付けるだけだった。


「ねぇ、雄。留学前にさ、4人でお酒でも飲もうよ。」

薫が急に言う。

「…うん。いつにしようか。」





…こうして、俺と薫の

「恋人」期間は終わった。


次に待ってるのは


「友達」期間。



最後に「友達」としてでもいいから。



留学する前に会いたかった。



写真とか。ドサクサに紛れて撮ろうかな。
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