朝焼け
星の流れる夜。
ある日。
雄からメールで、


「今日のデートはドライブに行こう」


と言われた。




え?


雄って免許持ってたんだ。



「いいよ~☆どこに行くの?
てか車は??」



「晃に借りるよん♪場所は秘密☆
今日は帰るの夜中、いや、もしかしたら朝方になるけど…いいかな??」




えっ??



夜中??




朝方?




どこに行くつもり??




「私は門限無いし、明日もバイト休みだから大丈夫だよ☆」




と、送り返したモノの…。




ゆっ、由美~~!!!!



電話をして、事情を説明する。



「万一の時に備えて、下着は可愛い奴にして、ムダ毛の処理はしときな?」




イヤイヤ!!



そうゆう冷静な助言は要らない!



…イヤ、要るか。




付き合って1ヶ月だ。




最後まで、とは言わなくても



キスくらいなら…




したい。





その前に




雄の大きな手に触れたい。




今日は雄が家の近くの駅に車で迎えに来てくれた。



雄は私の家の場所を知らない。



いつも雄の家に行ってるから。







由美の助言を一応、



まぁ、一応ね。



そんな事になるかは分からないけど。




由美の助言を守る。




雄はどこに行くつもりなんだろう?



雄から着信。



「駅についたよ~、どこに居る?」




晃から借りたという車に乗り込み、秘密のドライブに出発したのだった…。
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