背番号6、最後の青春



菜乃ちゃんがバイトをやっているかは分からないけれど、相談して損はない。

「そうですね…。コンビニとかがいいんじゃないですか?まずは…、」

菜乃ちゃんからバイトについて詳しく聞く。

家の近くにいいコンビニがあったはずだと思い出しながら、菜乃ちゃんの話をメモする。

一通り話し終えた菜乃ちゃんにありがとうと言うと、菜乃ちゃんは頬を染めながらいいえと答えた。

バイトについて、お母さんからは許可をもらっている。


「よし、今日の帰りに早速コンビニに行って聞いてみる」

そう宣言した俺に、菜乃ちゃんは驚きながら、「今日?」と尋ねる。

早すぎる…かな?と思いながらも頷いた。

菜乃ちゃんは若干呆れながらも、淡く微笑んでいた。

「とりあえず、頑張ってくださいね。

あ、そうだ。明日の午後にまた会いましょう。それで、弘也先輩のお見舞いに行きませんか?」

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