背番号6、最後の青春
今日も例外なく、目をこすりながら眠いなぁなんて言ってのける。
「ほら、はしゃぎすぎなんだって。病人はおとなしく寝てろよ」
真矢ママなんて冗談を言う弘也を小突いてから、上半身を起こしていた弘也を寝かせた。
病室はまあまあ涼しいため、タオルケットをかけてから帰る準備を整えた。
「なあ、真矢」
そんな俺を引き止めるように、弘也がそう俺の名前を呼んだ。
「どうかしたか?」
椅子に座り直して弘也の顔を覗き込むと、弘也は辛そうながらもへへっと笑っていた。
「いや、真矢は昨日と全然変わらねえなと思ってよ」
「…当たり前じゃん。昨日の今日じゃあそんな変わらないよ」
よく分からないことを言う弘也に、何言ってんだと首を傾げる。
弘也は、そうだよなと言って1人納得していた。
「いまさ、思ったんだよ、一瞬。17歳になれた真矢が羨ましいなって」
弘也がこぼした言葉に、頭に鈍器で殴られたような痛みが走った。
…どういう、ことだ。