私はそれを見るたびに貴方を思い出すでしょう
「…嫌な予感って?」

ミリィさんが亜瑠に聞いた。

「何だか…よくわからないけど、とにかく嫌な予感がする。」

何を言っているんだろう。

私はこうして会えただけですごく嬉しいのに。

亜瑠は、嬉しくないのかな。

そんなことを考えていると、ミリィさんが

「んー、まぁ、そんな予感当たるかどうかわかんないし。
今は再会を喜んでいいんじゃない?」

明るく笑って言ってくれた。

その言葉を聞いた亜瑠は、少し不安な顔をしながらも

「そうだな。」

と、笑って言った。


そして、再び私をぎゅっと抱きしめた。
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