蒼き華に龍の口付けを
『目覚め』
「う……」

私は激しい頭痛に目を覚ます。気分が悪い。

だんだん意識がはっきりとしてきた。そして、私の目に飛び込んできたのは見慣れない木造の天井。

視線を上から横に移す。駄菓子屋みたいに沢山の棚がある。それ以外にも沢山ある色とりどりの布が天井から下げられ、風になびいている。

そこの隙間から青い空と畑らしき土地が見える。

「田舎っぽいなぁ……」

声が掠れている。飲み物が欲しい。それ以前にここは何処なの?

「う”うん……」

自身の上体を無理矢理起こす。腰が痛い。長い時間眠って居たっぽい。

ガラガラ。不意に引き戸の開く音が後から聞こえた。
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