闇の中に咲くランの花 Ⅰ
という訳で現在に至るというわけですよ
確かにただの車の音で向かってった私も悪いけどさ!…ったく乱暴なんだよ!マジキレそう…
麻琴「おい!どこに連れてくきだ!?さっさと目隠し外せや!」
?「意外と口の悪いお姫様なんだね…」
麻琴「うっさいな!どうだっていいでしょ!?
で?どこに連れて行く気なの?」
?「俺らの総長が君に興味を持ったらしいんだよね~」
総長?って事は族か?つか、“興味を持った”だと?お前は初対面の時の綾斗か!
興味持っただけで誘拐なんかするんじゃねえ!
麻琴「そんなの私には関係ないじゃん!私の仲間はもっと関係ないじゃん!」
?「だからさっきも言ったけどあの子たちが君を渡そうとしてくれないから悪いんだよ!」
もういいや、この人らとの会話……めっちゃ疲れる
キキッー
しばらく車に揺られていると、どこかで車が止まった
目的地に着いたってこと…?
?「ちょっとごめんね?」
麻琴「へ?」
そんな声が聞こえたと同時に体が宙に浮いた
なんでお姫様抱っこされてるの!?
麻琴「おーろーせーーー!ぶん殴るぞ!」
ジタバタジタバタ