闇の中に咲くランの花 Ⅰ


でも、素を隠すのも案外つかれるもんやから……気づいたら人を殴ってストレス発散してた『ダメだ!』ってわかってても止まらなかったんや……

そん時に綾斗と会ったんや


『お前、守りたいものはあるか?』って聞いてきたわ。『あるわけない』って答えたら『じゃあ俺の族に入れ』って言われた…


そん時は純粋に嬉しかった…族ってことは仲間が出来るってこと…『俺のことを仲間って思ってくれる人がいる!』って

でもたまにわからなくなるんや……


『ホンマにワイのことを仲間って思っとるんか?』

『邪魔やと思ってないか?』

『ウザイっておもってへんか?』

『ワイはみんなにとって必要なんか?』

って………

< 167 / 283 >

この作品をシェア

pagetop