【完】好きだから【完】



「休んじゃだめ?」


「まだ体辛いの?」


「…あんまり。」


「なら、行きなさい。学校休んだら授業遅れて大変でしょ?なにか嫌なことでもあるの?」


「嫌なことは…ないけど…」


失恋して先輩に会いたくないの…とか、友達の男の子に告白されて気まずいなんて言えない…


「じゃぁ、明日の準備してもぅ寝なさいっ!また熱でたら困るから。」


「はーい。」


また熱出ないかな?


私は渋々、ベッドに潜り込み大きなため息をついた。


…………2週間。


恭君に会ってない。


どんな顔して会えばいいんだろ?


いつもどうしてたんだろ?


それすらも思い出せない…

それに…木崎先輩にも会うかもしれない。


「はぁ…不毛だなぁ…」




< 87 / 255 >

この作品をシェア

pagetop