ただ、愛してる。
love2
「宮原、これ誤字がある。午前中に直せ」
「…はい」
私を助けてくれた人が、同じ会社の社員である中津さんだと分かってから1週間。
中津さんは、あの時のことを何も触れてこない。
というか、私のことを忘れてるんじゃないかと思ってしまう。
でも再会したのは、あの日の翌日だし…
なぜか私だけがモヤモヤしたままだ。
私は、じっと中津さんを見つめる。
「……何だ」
「え?」
「凄い目付きで俺を見て、何か用があるのか?」
中津さんから出た、冷たい口調。
バチッと目があって、私は思いっきり反らした。
「何でも…ありません」
「…………」
バカみたい。
何で私、たったあの日の出来事に振り回されてるんだろ。
こんなの私らしくない。
コツッとヒールを鳴らして、私は自分のデスクに戻った。
バサッと資料をデスクに置いて、席につくと、何やら視線を感じて。
隣を見ると、多恵子がにやついた顔でこちらを見ていた。
「…はい」
私を助けてくれた人が、同じ会社の社員である中津さんだと分かってから1週間。
中津さんは、あの時のことを何も触れてこない。
というか、私のことを忘れてるんじゃないかと思ってしまう。
でも再会したのは、あの日の翌日だし…
なぜか私だけがモヤモヤしたままだ。
私は、じっと中津さんを見つめる。
「……何だ」
「え?」
「凄い目付きで俺を見て、何か用があるのか?」
中津さんから出た、冷たい口調。
バチッと目があって、私は思いっきり反らした。
「何でも…ありません」
「…………」
バカみたい。
何で私、たったあの日の出来事に振り回されてるんだろ。
こんなの私らしくない。
コツッとヒールを鳴らして、私は自分のデスクに戻った。
バサッと資料をデスクに置いて、席につくと、何やら視線を感じて。
隣を見ると、多恵子がにやついた顔でこちらを見ていた。