非現実が現実に
けど、高校の入学式。

近くのコンビニで、お茶を買おうとおもって財布をだそうと思ったんだけど、

財布がカバンになくて、中身を全部出しても財布はなかった。

まあお茶くらいだから諦めようと思ってたんだけど、

後ろに並んでたちっこい女子が

「代わりに払います」

って言って、代わりに払ってくれた。

まあそこまでは、普通に感謝して

「あの、あとで金返します」
「クラスどこですか?」
って言ったら、

「それくらい大丈夫ですよ」

と、ニコッて笑ってこっちを見た。

それが今までの女の中で1番可愛い笑顔に思えて、

べつに美人ってわけでもなかったんだけど、今まで俺の顔狙いのやつとかがしゃべってくる笑顔じゃなくて

ほんと、なんていうか。

< 15 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop