堕天使と呼ばれる女
夕飯用のお弁当をコンビニで調達してから、アパートに到着。

聖羅の部屋は2階。

階段を上り始めようとした瞬間、突然、上から男の声が降ってきた。

「よお!遅かったな。」

『はい!?』

「どこで油売ってきたのかな~?
 聖羅ちゃん♪」


開いた口が塞がらないとは、まさにこの事!

聖羅は、真っ青な顔してフリーズした。

目の前に居たのは、さっきの厄介なハンターだ。


唖然としている聖羅をよそに、男は一方的に話す。

「とりあえず、俺、今日泊まる所が無いんだよねぇ。
 って事で、しばらく世話になるからよろしく!」

青かった聖羅の顔は、男が一方的に喋っていくのに従って、次第に生気を失い、白くなってきていた。

「はあ?何を言って…」

聖羅のやっと絞り出した声も、男に一蹴される。

「じゃあ、組織に通報していいのかなぁ?」

『可愛く聞かれたけど、ちっとも可愛くない!!

 むしろムカつく!』

「う~む。
 分かったわよ!
 とりあえず入れば?」

階段で立ち尽くしていても仕方がないと思った聖羅は、場所を部屋の中に変える事にした。

外で話していると、逆に目立ってしまう。
こんなことで組織に見つかってしまっては、洒落にならない。
今まで、いろんな制限を受けつつも、細々と生きてきたっていうのに、意味不明なハンターの奇襲のせいで全てを壊されてしまうわけにはいかない。

それでなくても、ハンターの奇襲を受ける度ごとに、引っ越していたことさえあったのだ。
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