EXIT -イグジット-
出会い
「好きです、先輩」







勇気を出して言った言葉。誰もが背中を押してくれた告白。

私はきっと舞い上がっていたんだ。必ずうまくいく、と ────






           ───ごめん───





「え...?い、今何て?」

「だから、俺、好きな人いるから...お前の気持ちには応えられない。」


「そ、そうですか...」

「じゃあ、俺はこれで...」




冷静に考えてみたらそうだ、うまくいくはずなんて無かった、だって私と先輩の接点なんて委員会で何度か一緒になったくらいだった。

名前さえ覚えていてくれたかも定かじゃない。

それなのになんでうまくいくなんて思っちゃったんだろうな....バカだなぁ


「....っ....ぅえっ....」

私はその場でうずくまって泣いてた。

幸いここは校舎裏だったから誰にも見つからずに済んだ。済むはずだった。
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