ウソのコイビトになりました




***


だが、この時まだ俺は朱里を好きではなかった。


ただ単に面白い女、という存在だった。




じゃあ、あの時だろうか。
俺が優夢と間違えてキスした時。



………いや。違うな。



確かにあの時、俺も動揺していた。
だから、朱里に酷いことを言ったりもした。


それでもまだ優夢のことを思っていた。



まぁ、でもきっかけではあるのかもしれないが。



なら、もう少し先か。  



そう思い、再び記憶を辿った。



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