2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Nine --**
 
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ワタシは一体何をしたんだろう。クリスマスにこれ以上ないっていうくらいたくさんの幸せを直貴からもらったのに。


クリスマスの思い出さえあれば、この先を生きていけると思っていたのに。


何を欲張っているの、ワタシは。おもちゃを買ってもらえない子どもみたいに駄々をこねて直貴を困らせて。


また傷つけてしまった……。


ワタシは、死ぬと分かっていながら誰かと、直貴とつき合うなんてそんなバカなことはしない。


しないはずだった。
するつもりもなかった。


なのにどうしてワタシは神社に行って、直貴や雪、ヒデと会えることを楽しみになんかしていたんだろう。


欲張って生きようとしたって、どんどん病気が進行して最後には動けなくなって死ぬのに。


とっくに覚悟を決めてたはずなのに、どうしてもっと思い出を欲しがっているんだろう。


自分で決めたことすら貫けないワタシは、生きている価値なんてないのかもしれない。


もう、生きていく価値なんてないのかもしれない。
 

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