2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
 
**-- Three --**



「とまぁ、そんな感じの会話だったかな」


桃原直貴は満足気に言った。それはもう、やり切った感満載で。


「あっそ」


ワタシは、何とも思っていないような口振りで言った。


でも内心は、不倫を咎(トガ)められるんじゃないかとビクビクしていた。


「小峯栞さん、あんた……」


――ほら来た。軽蔑の目を向けてその口で愛を語るんでしょ。そんなの言われなくても分かってる。


「なかなかヤリ手なんだ。勉強になったよ」


――はっ?


「……なにそれ」


ワタシは本日2度目の腰が抜けそうになった。座っているからかろうじて腰は抜けないけど。


「好きになったのはしょうがないとして、あんたのその徹底ぶりに感動すらする」

「……バカにしてんの?」

「その逆。不倫と割り切ってつき合うあんたをすごいって言ってんの」

「そりゃどうも」


――変な男……。


桃原直貴は変だ。
ゲームのオープニングからバグってしまったみたいだ。
 

< 52 / 613 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop