2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-
**-- Three --**
「とまぁ、そんな感じの会話だったかな」
桃原直貴は満足気に言った。それはもう、やり切った感満載で。
「あっそ」
ワタシは、何とも思っていないような口振りで言った。
でも内心は、不倫を咎(トガ)められるんじゃないかとビクビクしていた。
「小峯栞さん、あんた……」
――ほら来た。軽蔑の目を向けてその口で愛を語るんでしょ。そんなの言われなくても分かってる。
「なかなかヤリ手なんだ。勉強になったよ」
――はっ?
「……なにそれ」
ワタシは本日2度目の腰が抜けそうになった。座っているからかろうじて腰は抜けないけど。
「好きになったのはしょうがないとして、あんたのその徹底ぶりに感動すらする」
「……バカにしてんの?」
「その逆。不倫と割り切ってつき合うあんたをすごいって言ってんの」
「そりゃどうも」
――変な男……。
桃原直貴は変だ。
ゲームのオープニングからバグってしまったみたいだ。