しかし兵器は少女である

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「あらアナタ達、揃いも揃ってそのおでこっ、どうしたの?」

「いやぁ……お嬢さまが……なぁ?」

「ええ、ちょっと、お嬢さまに。ふふ」

「? なんだか嬉しそうね……?」

「うふふ……」

「すまんが」

「! ご主人様……!!」

「頼みたいんだが、紅茶を入れ直してくれ。ミリアリアがまたどこかへ行ってしまった」

「お嬢さまが……?」

「猫を抱えてな」

「あらっ、猫、捕まったのですね?」

「ふむ。さっきな」

「おっ、ご主人様よ、そのあめ玉……ひょっとして俺がミリアリアお嬢さまにあげたやつじゃないですかい?」

「ふ、ふ……これは私がミリアリアからもらったのだ。ミリアリアからな」

「ミリアリアお嬢さまから……」

「うむ。……あの子も、優しくなった」

「だって、あるひとつを除けば、ただの女の子ですもの。……ご主人様……?」

「わかっている。紅茶を、頼んだぞ」

「かしこまりました」


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