苦しくて、愛おしくて




「あとさあ、1年生のとき
渡辺くんにも告られてなかった?」

「あー…うん、されたね」

「アレなんで振っちゃったの? 渡辺くんって割とってか、かなりイケメンじゃない?」


なんでって言われても。

ん゛ーと言葉を濁す。


「彼氏欲しいと思わなかったし」

「え?! 今も?」

「うん」


橋本さんは表情をパッと明るくさせる。


「橘さんって見た目もだけど中身もイイね!
LIMEのID交換しようよ!」

「ぅ、うん?」


橋本さんは、見た目からグイグイ迫ってくる感じがしたけど、あながち間違ってなさそうだ。


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