信愛なる君へ
……………なぜだろう。
たったそれだけ。
笑った、だけ。
なのに彼の笑顔をみた途端、とても胸が温かくなるのを感じた。
「じゃ、乾杯」
「「かんぱーいっ!」」
そうしてみんなとの食事が始まった。
「へー!紡ちゃん、ピアノできるんだ!」
「はい、小さい頃にやってて。今は全然触ってもいないんですけど」
「でもいいな〜、私は上にお兄ちゃんが3人もいるからピアノとかやってる子は憧れだったな」
「えっ!華さんお兄さんがいたんですか!
下に妹さんがいそうなイメージでした…」
「あはは、よく言われるよ」
食事を始めて他愛もない話をみんなとしていた。
ただ一つ、私には問題があった。
それはあの彼の隣に座っていることがやたら落ち着かなくて困っているということだ。
「ーーー…えちゃん……………咲笑ちゃん!」
「は、はい!咲笑です!」
「何その反応(笑)咲笑ですって(笑)
咲笑ちゃんだって俺分かってるよ〜」
「すみません…(笑)」