信愛なる君へ
2章


ーーー氷雨さん達とご飯に行ってから1週間後。

私と紡は本格的に研究室に通い始めていた。

基本的な参加は週2日だけだけど、それ以上に通ってもいいみたい。


とは言っても、私達3年生はまだ配属されたばかりでそんなに来る必要がないんだけど…。




だけど、週2日の研究室の日が私は楽しみになっていた。

今日はその待ちに待っていた研究室の日だ。



「こんにちは〜」

「咲笑〜!会いたかったよ!」


研究室の扉を開けた直後に私に飛びついてきたのは華さんだ。

華さんは自分以外の女の子が配属されて嬉しいのか、私と紡をとても可愛がってくれている。



「あはは、華さん今日も元気ですね」

「元気?すっごい元気!!」

「どうしてそんなにー…って、うわ!隈!隈できてますよ華さん!」

「え?熊?熊でたって?!どこ!?」

「あ〜…ごめんね、咲笑ちゃん、華今二徹してて空元気だから」

「二徹!?」



奥からひょっこり姿を現し、説明してくれたのはヒデさんだった。

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