愛は尊い
「それでは、こちらにサインを…」
連れてこられたのは
3日前のホテルの一室
だが、今回は前回と違い
嘉賀様と、二人の男性がいた
少し見ていて理解した
嘉賀様のことを「社長」と呼んでいる
部下…だろう
社長だから、秘書かもしれない
嘉賀様がサインをし
私もサインをした
嘉賀様の字は達筆で力強い
生年月日を見れば
お母さんと変わらない年齢だ
「音様」
秘書の一人が話し出した
音様…とても違和感がある
「本日よりマンションへ住んでもらいます。契約してます家政婦がいますので、不便なことがあれば、言ってください」
それと、と話し続けた秘書さんの言葉に私は絶句した
「こちらは早急にご懐妊を望んでおりますので、それそうの生活をお願いします」
ご懐妊…というのは
妊娠の事だと、理解したが
とてつもなく違和感が生まれた