甘い誘惑
━━━――…
━━―…

しばらく歩いて、やっと目的地についた。

建物を見てびっくり仰天。

「でか…」

そこにはまるでホテルのようなでかい建物が立っていた。

正体は不明。

あたしは早く中に入りたいと思い、建物のインターホンを押した。

ピンポーン…

押して少し経つと、中からバタバタバタという足音が聞こえてきた。

そして

ガチャ…

ドアが開く。

そこにはいかにもヤンキーの男が立っていた。

一瞬びっくりするあたし。

「あの…今日からここに住めと言われて来たんですが…。」

恐る恐る話す。

男はあたしの顔を見てひらめいたように言った。

「ああ!!
もしかして、中羽水樹ちゃん?」

「え?あ、はい。」

お母さんかお父さんが話してくれたのかな。

「待ってたよ!
君のことはお母さんから聞いてる♪」

やっぱり。

「ささッ!
こんな所で話しててもなんだし、中入りなよ!」

男にそう言われ、あたしは中へ。
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