明日を見て 〜頑張れ、横山！〜

｢瑠衣くん……本気？｣

｢いーよ。瑠衣は黙ってろ。｣

｢なんでー？ねー？凪？｣

｢瑠衣くん……今さら、私が言うのもなんだけど、ちょっとそれやばいよ（笑）｣

｢え！なんで？何が！？｣

｢あのねー。って……いいの？横山？｣

｢別にいいよ。隠す気なんかねーし。｣

｢あ、そ。んじゃ、言うけど……瑠衣くん。｣

｢んー？｣
心底分かっていない瑠依。

｢横山の好きな人って、瑠花さん、らしいよ？｣

その一言で、いきなり、

｢……！！！辰巳！！おまえ、何言われた？何の弱みみせたんだよ！｣

｢は？｣

｢あのねーちゃんが好きとか、ないだろ？あれだぞ？昨日の見たろ？おまえ、弱み見せて、年上母性とかだしたの？あの人？それも、計算だよ！あれは、やばいって！！｣

｢おまえ、ひでーな。｣

｢いや、マジで。ねーちゃんは、マジでやばい。脳内恋愛なんだから。引くならいまだよ！辰巳！捕まらないでーー｣


瑠衣の神に頼むような哀れみの顔。瑠花さん、あんた一体何してんだよ（笑）