明日を見て 〜頑張れ、横山!〜
すれ違い
side横山

始発の電車で家に帰ってきて、朝からシャワーを浴びる。

なんか、瑠花さん家行って帰って来るたびにため息ついてる気がすんだけど。


さすがにあの一言は、
なかなかきいたよな……。


瑠花さんから見たら、
俺は瑠依とも、きっとあのバイトのしゅうちゃんとも一緒って事だ。

ただ、可愛い。

んで、面倒みてあげないと……って感じか。



きっと今まで自分が
そうされてきたんだろうな。


年上の恋人に、可愛く笑って、それでたまに怒って、喧嘩して、でも甘やかされて守られてきたような。

実際、可愛いもんな。
そりゃ、そーだ。


でも、
俺だって、
俺だって、そーありたいんだよ?

瑠花さんの隣で、
瑠花さんを守りたいし、傍にいたい。



でも、俺といても、俺が好きと伝えても、

瑠花さんは
俺を年下で、可愛い存在としてしか見ない訳だ。

俺、どーしたらいいんだよ。
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