明日を見て 〜頑張れ、横山!〜
「別にー。辰巳が珍しく引き気味な恋愛してるから、心配してあげただけだよ(笑)」

「お前に心配されるとか、ないわ。」

グラスに残っているのを
そのまま一気に飲み干す。


「あはは。でも、本当に。無理だと思ってんなら早く忘れろよ。相手が、あのねーちゃんだからなー付き合ったって、大変だし(笑)」

「……」

「ね?」


「大変か……。大変でもいいんだよ。瑠花さんが俺だけを見てくれんならな。」

大部分酔ってきてる。

瑠依にこんな話するとかありえねー……と分かっていながら、言葉がとまらない。


「……会いてーな。やっぱ。

俺から連絡しなきゃ、連絡ねーし。元カレの事で未だに泣きそうな顔するし。会っても結局、年下扱い。

それでも、やっぱり瑠花さんに会いてー。

どーやって、忘れんだよ……」


「うーん。時間?」

はは。瑠依にしては、スゲー真っ当な事言ってやがる。
そーだよな。時間が忘れさせてくれるって、やつだろな。
< 78 / 98 >

この作品をシェア

pagetop