【短編集】その玉手箱は食べれません
「観光立国を目指してるのに死者が出たら、みんな寄り付かなくなるじゃないか!」
『そんな心配が無用なことはいまにわかる。なにも犠牲を払わないで利益を得るなんて虫の良いことは考えるな』
86……89……90……91……92……93……94……
「わかった……どうせ断っても主導権はおまえにあるんだろ?」
『おまえなど1階まで急降下して簡単に殺せる』
「まるで神だな。旧約聖書にある高い塔を建てると神の怒りを買うというのは本当なんだな」
男はしみじみと語った。