【短編集】その玉手箱は食べれません


 娘はお盆になると必ず家に帰ってくるようになった。


 指輪やネックレスなどの宝石類は大きくなり、去年は顔半分くらい大きなサングラスをはめ、真っ赤なスポーツカーで帰省してきた。


 キレイな夜景が見渡せる高層マンションに引っ越したことなど、さりげなく自慢していた。


 娘は小遣いをやるとすぐに使ってしまう浪費癖があって、派手な生活にあこがれていたのは薄々感じていた。


 親から援助を受けず、自立して生活しているのだからなにも言えない。

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