思い出す方法を教えてよ
いつもの3人
「絶対、寿命縮んだ」

全部素直に話して謝ったけど、藍はまだ不機嫌そうだ。どう考えたって悪いのは私だから、謝るしかない。

「まったく、心配させないでよね」
「ごめん」
「黙ってるけど、夏樹もだからね!」
「あ、うん、ごめん」

藍は大きなため息をつくと、許してあげると小さく呟いた。私と夏樹は顔を見合わせてから、ありがとうとお礼を言った。

「私からすれば、理央が他の男子と付き合うのも、夏樹が他の女子と付き合うのも、想像できないよ」

藍がきっぱりと言い切る。不安になることはないと言われた気がした。
私もそう。夏樹以外なんて考えられない。今となってみれば、バカなこと言っちゃったと思う。

「夏樹も藍も大好き!」
「突然何言ってるの」

藍は呆れたように言ったけど、私も好きに決まってると言ってくれた。私は夏樹のほうを見る。藍も夏樹を見た。

「……僕も好きだよ」
「はいはい、そのくらいで赤くならないの」

真っ赤になった夏樹に、藍が苦笑した。
さすがにかわいそうだから、あまり好きだと言ってくれないからって、責めないようにしようと思った。夏樹が私を好きでいてくれるってことは、ちゃんとわかったから。

「もう忘れたりしないから」
「うん!」

夏樹がまだ赤い顔のまま、そう言い切ったから、私は大きく頷いた。私も絶対に忘れたりしない。

根拠があるわけじゃないけど、私の記憶も夏樹の記憶も、もう消えたりしない、そんな気がした。
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