(仮)センセイに恋の法律相談
ああ言うけどさ……
マキだって、私の事情は知ってるでしょ?


そう。

哲オジサンと私は、血の繋がらない、赤の他人。


だけど___


『“カイ アマネ”って、お前?』

庭の隅で蹲って泣いていた16の私にそう言って手を差し伸べてくれたあの日から。


哲オジサンは私のお父さんで、お母さんで、お兄さんで叔父さんで、たった一人の家族で、それから初恋の男(ヒト)で、今は唯一の想い人で…………

私の “全て” なんだから。


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