絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
が、その途中で公恵が足をひっかけて、中村君は派手に転んでしまった。


細い体が横倒しになるのを見て、ゲラゲラと笑い声をあげる公恵。


中村君は一瞬にして頬を真っ赤に染めると、逃げるように部屋の中へと入って行った。


こんな時でもこかされたことに赤面するなんて、余裕を感じるのはあたしだけだろうか?


周囲のクラスメートたちは特に何も感じていない様子だ。


一方のあすかはバレーボール部に所属していて、毎日トレーニングをかかさない生徒だった。


背も高く、中村君とあまり変わらない。


並んで立つとあすかの方が体格がいいかもしれない。


あすかは余裕の表情を浮かべて部屋へと歩いて行く。


体格のいいあすかに余裕があるのは理解できた。


部屋に2人が入ると、すぐに煙が出始めた。


「おい、どっちが勝つか賭けようぜ!」


「あたし、あすかに賭ける!」


「まじかよ、じゃぁ俺は中村だ。おい中村! 死んでも死ぬなよ!!」


酒本君たちのそんな声を聞きながら、2人の間にある壁が取り払われるのを見ていた。
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