CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~
「そうだよね…私の方こそ、急に会いたいだなんて言って、ごめんね…」
今や人気アーティストとなった彼には、なかなかプライベートな時間も取りにくいのに、
わがままを言って、迷惑をかけてしまったと感じた。
「いい…そんなの気にすんなよ…アヤ…」
名前で呼びかけられると、それだけでドキリとした。
「ありがとう…キリト」
「うん…ワイン飲むか? コルク抜きとグラスを、持ってきてもらえるか?」
うなづいて、キッチンから持っていき、キリトに手渡した。