CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~

-4-


「……大丈夫? キリト?」

倒れかかる彼を抱きとめると、酔っているのは本当らしく、身体が火照って熱を持っていた。


「ねぇ…もしかして……実は、弱いの…?」

私の腕の中に倒れ込んだまま、


「ん…あんまり、飲めない……」


彼が、口をひらいた。


「嘘でしょ……だって、けっこうな量飲んで……」


「うん…緊張、してたから……ちょっと……」


「緊張を、お酒でごまかしてたの…? え…でも、何に緊張して……?」


抱きかかえる腕の中で、うっすらと目をあけて、私を見つめると、


「……アヤと、ふたりっきりなことに……」


と、キリトが言った。

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