イマカレモトカレ 永遠の愛は?


「来るんなら連絡してくれれば
ご馳走して待つのに!」


「ご馳走なんてしなくても
ばあちゃんの手料理は
何でも美味しいから」


「仕事は休みなのか?」


「うん1週間休んじゃった」


「1週間もか?」


「そう・・・色々あってね
誰にも会わないところに
行きたくて・・・ようは
逃げたかったんだ」


「親にはちゃんと話してきてるのか?」


「親?あんなの親じゃないし!」


「なるほど!親と喧嘩したのか」


それだけじゃないけどね・・・。


「あんなのとか
言うもんじゃないよ
何があったか知らないけど
親はこの世であの人たちしか
いないんだからね」


「で・・・でも・・・
ばあちゃんだってあたしの立場だったら
同じことするよ?」


「何があったんだ?
一応あんたの母親を産んだのは
ばあちゃんだからね
イケないことはイケないと
言ってやるから」


「うん・・・
もう少し時間がたったら
話すから今はそっとしておいて」


「やれやれ そんなところは
道子そっくりだわ」


「えっ?母さんと一緒にしないで」


「もー!わかりました
やれやれ・・・ばあちゃんは
買い物でも行ってくるかね」


「買い物?一緒に行く!!!」


商店街にばあちゃんと二人
歩いて買い物に出掛けた。


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