イマカレモトカレ 永遠の愛は?


あたしの実家は小さな歯医者さん
代々受け継いだわけでもなく
父が初代 そして母も技士さん。


娘のあたしは自然に歯科の道へ・・・
と思ってたらしく
でもあたしは全く興味ない。


高校の時 自分は継ぐ気持ちはないと
はっきり伝えた。


すると両親はお婿さんに
そう言う人を選べ!だとか
期待する相手をあたしではなく
あたしの選ぶ相手に変更していた。


だから貴弘と結婚すると言ったときには
二人とも目標を失ったかのように
ガッカリしていたが・・・。


別れたと伝えたときのあの目の輝き
『乃愛 浮気とか最低な男よ!
結婚する前にわかってよかったじゃない
あの子はそんな子よ!
そうだと思ってたわ
やっぱり見かけ通りの不良よ』
なんて・・・。


そして2年前
父さんの妹の子供が歯科の道へ進み
資格を取った。


娘のあたしが継ぐ気がないから
甥っ子の守くんに白羽の矢が行った。


守くんは 『将来この歯科を継げることに
感謝する』と言って事実上跡継ぎが
出来たものだから あたしは
両親の期待から解放された。


それ以降娘が一つ一つと年を取るにつれ
早く嫁に行け!だとか自分勝手過ぎる!


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