愛してはいけない
ーSied.麗華ー

「姫様、良くお似合いです。」

ハバトは、鏡に映る私の姿を見て、そう告げる

「ありがとう」

着た事のないようなショートドレス。シンプルなデザインのドレスだが、花や大きなリボン、宝石などが散りばめられていて、まるで花束をイメージしたかの様なドレスだ。
ネックレスとティアラには、ダイヤモンドやアレキサンドライト、ラピスラズリ、ルビーなどの宝石で飾られている
靴はシンデレラに出て来そうなガラス製
本当にお姫様の様な自分の姿に少しだけ照れてしまう

ハバトはニッコリ笑って

「今日は楽しんで来てください」

そう告げた

予想外の言葉に私が

「え?ハバトは行かないの?」

と言うと

「私共、執事は異世界には入れない様になっています。異世界に入れるのは、王族か、伯爵等の称号を持たれた方のみです」

ハバトがそう答えた

「私は一人で行くの?」

「まさか。彼に連れていって貰って下さい」

そうハバトが言ったあと、私の部屋に入って来たのは、私を助けてくれた少年だった




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