愛してはいけない
そう訪ねると、アルの体が一瞬ビクッと揺れた。そして彼は私を見て少し笑って

「何の事ですか?」

そう呟いた

「アル、あなた、前世はレオ様じゃないの?それに、背中に傷跡が...」

「ありませんよ、そんな物」

全てを言い終わる前にアルがそう告げた

「嘘よ!この間、私は見たわ!」

アルは困った様に笑った後、私に背を向け、ジャケットとシャツを脱いだ

「⁈」

アルは私を見て告げる

「傷跡なんて、何処にあるのですか?」

彼の背中には傷跡は一切見当たらなかった
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