愛してはいけない
ーアルsideー

気づかれてはいけない

この恋が、どれだけ、君を不幸にするかを知っているからー。

本当は再会なんてしてはいけなかった

僕がどれだけ君を愛しても、君がどれだけ僕を愛してくれても、

もう二度とあの、惨劇を繰り返さないために、

僕は、君の記憶に鍵を掛けた

でも、その鍵は簡単に開いてしまう

それは、君が僕を愛してしまう事、君が僕の正体に気づいてしまう事。

この二つが揃ってしまうと、再びあの惨劇が訪れてしまう

この数千年、僕は記憶を残したまま、苦しみ続けた
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