愛してはいけない
宙に浮いていたペンダントがレオの手のひらに落ちた

「このペンダントは、俺たちの母親のペンダントだ。事故が発生する5分前までの記憶なら見ることが出来る。」

ステラは目に涙を浮かべる

カレンが口をひらく

「レオ様、それが本当にお母様のものであれば紋章が刻まれているのでは?研究所と言われるくらいなので、貴族のみしか入れなかったはずですから」

「そうは思ったのだが、残念ながら、これには紋章は刻まれていなかった。」

レオが悲しそうに呟くと、ステラが言った

「それもそのはずよ。だってそれ、私がお母様に渡したものだもの。」
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