愛してはいけない

命の欠片

「母様、、、」

ステラは悲しそうにつぶやく。

カレンはステラの背中をそっと撫でて口を開いた。

「レオ様、とにかく、ここを離れなければ。魔王は私たちの力を制御できるのです。何もできなくなる前に、この場を離れなければ」

レオは少し考え、口を開く。

「あの丘へ行こう。あの場所ならば、魔王でも魔法を使えない。あの場所の大樹に住むといわれている、精霊にレンと母様のもとへ連れて行ってもらおう」

カレンは強く頷き、立ち上がった。

レオは、カレンに告げる。

「カレン、君は一度家に帰り、お兄様方に挨拶をしておいで。手助けをしてくれるだろう」
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