黒と赤の二重奏(くろとあかのにじゅうそう)
2 序章 (赤のはじまり)

 わたしは 赤川洋子(あかがわようこ)。

 今のわたしは 北高校に通ってる
高校2年生の 16才。

 身長も 体重も ヒミツ。
だって 恥ずかしいから。

 わたし自身 これからの夢も希望も
あるけれど 1回も彼氏が 出来なかった
ことが 悔やまれて ならないんだ。

 ファーストキスも まだ したことが
ないから あこがれてしまう。

 だけど わたし自身には 大きな
欠点みたいな 所が あって
人の心の奥まで すぐに 見すかして
しまって それは 女子の友達とか
わかってくれる人には わかって
もらえるけど どうしても 男子には
けむたがれるというか ハッキリ言って
そういうのは 気持ちわるがられるから
ほとんど 男子とは 口は
ききたくない。

 だけど 一人だけ この高校に
入ってから 2年生になって
やっと 気づいたけど 黒田洋くんって
いう 表面的には 女子のことを
苦手っぽくしている 男子が
いるんだけど わたしには その
黒田洋くんっていう 男子が
本当は 誰に対しても 優しくて
いい人なのに 過去になにか
あったんじゃないかなって
わたしは 思ってる。

 だけども もっと よくよく
黒田くんとは 話せる機会があれば
チャレンジしたいんだ。

 なんだか 気になる 男子は
一人だけかな 今のところは。

 まあ 優しいだけじゃ ほかの
男子と そんなには 違わないと
思うけど それは まあ わたし
あせらない。

 もっとよく 知らないと 男子全員の
ことを 本気で 嫌悪しちゃうから。


 これが 赤川洋子こと わたしと
いう 人間でした。

 あと 半月で 17才になっちゃうのに
ちょっとだけ 悲しいけど 別に
それは 仕方ないわ。
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